協会理念
ごあいさつ
人類は有史以前から様々な活動を行い、生活してきました。
1億年前に霊長類が誕生し、4000万年前には後ろ足立ちをして脳を発達させ、
500万年前には二足歩行を基本とし、さらに脳を発達させてきました。
人々は、快適な環境を求め生活に対して様々なものを便利にしてきました。
食物の安定的な供給を求め、牧畜を行い。
エネルギー効率を高めるため機械を発明し。
移動効率を高めるため様々な乗り物を考え。
情報の効率化を求めデジタルの進化を行い。
我々を取り巻く様々な環境は劇的に変化していっています。
さて、そんな中で基本的には便利に変化していないことがあります。
人間の心と体です。
現在見ている様々なものに対して、手や足や口を使って行動すること、心の中で考えて判断すること。
これらは、生まれながらに皆が持ち合わせ、それぞれの状況に合わせて使用するいままで大きく変化がなかったものです。
ああ、そういえば体に対しては大きな変化もありました。iPS細胞は人々に大きな革命を起こすかもしれません。
人工多能性幹細胞は様々な臓器を再生し、未来を創る新しい技術と注目されています。
また、ランニングによる健康促進が2010年前後からブームとなり、
トレーニングジムなどの機能も充実し、加圧トレーニングなどといった特殊なトレーニングも生まれてきています。
ちょっとした疲れには、マッサージなどのリラクゼーション産業も発達し、推定16兆円の業界規模と言われています。
自動車業界で60兆円規模ですから、その大きさには驚かされます。
体には、
・リラクゼーション・マッサージ
・鍼灸・整体といった技術
・トレーニングジム
・病院・医療
と、充実した環境がある程度用意されているのが現状です。心の現状はどうでしょう?
欧米諸国では、カウンセリングは一般化されつつあります。
家族、夫婦、教育など様々な分野に積極的にカウンセラーを登用していく動きもあり、心の未来を模索しているように思えます。
日本では?
国家資格の創設に向けて、臨床心理士や医療心理師(仮称)制度が模索されスクールカウンセラーが1995年から活躍しています。
カウンセラーも多く社会にいるのが現状ですが、活躍の場を与えられないのはなぜでしょうか?
カウンセラーの職域すら曖昧になってしまっている現状ではカウンセラー自身もどういったことで自分が役にたてるのか
考えることも難しいかもしれません。
我々は、日本におけるカウンセリングの未来を創設するために設立されました。
「心の未来を創る」我々の活動は多岐にわたります。
・カウンセラーの質の向上(対応領域の多域化と専門性の強化)
・カウンセリングの信頼性の向上(有資格者の管理・教育)
・カウンセラーの輩出(資格の認定)
・カウンセラーの職業化(地位の確立)
現在の人々は江戸時代の人々の一生分の情報量に1日でさらされています。
選択可能な情報だと考えれば、それぞれの人がそれぞれの能力で処理していくことで問題はなのかもしれません。
ただし、情報の脳内での処理の方法はだれもができるものでしょうか?
心の力は均一に生まれながらにして皆が持ち合わせているのでしょうか?
悪意のある情報に触れてしまった時の対処法は?
心配する親ごころを攻められたときの対処法は?
そういったことを自然と学び取るのは大変なことかもしれません。
ただ、人々は多くの情報の流れの中で足を取られる機会が増えてきてしまっているようにも感じます。
「心の未来を創る」それは、
心を強くする。
心を優しくする。
心を柔軟にする。
心を込める。
そういったことを積極的に人々に広めていく。
それが当協会の設立の目的です。
今はまだカウンセラーというのは「ちょっと怪しい」存在だったり「他人に頼っていることを知られたくない」存在かもしれません。
しかし、10年後の未来はきっと違います。カウンセラーから心の使い方を学び、知り、活用する。
何かあっても、強い心で乗り切っていく。心の強い社会を目指して我々は活動していきます。
代表理事 小倉丈知